膵臓がん

膵臓がん患者は光免疫療法を受けられるのか?

膵臓がんの患者さんが国内で光免疫療法を受けるためにはどうすればよいのでしょうか。治療の種類ごとに見ていきましょう。

光免疫療法(薬品名:リポソーム)を受けるには

光免疫療法はまったく新しいがん治療法として注目を集めていますが、現在のところは承認前の治療法です。しかし、その承認に先駆けて光免疫療法を受けることができる医療機関が日本国内にあります。膵臓がんへの効果も含め、そちらに相談してみることをおすすめします。

近赤外線免疫療法(薬品:IR700)を受けるには

光免疫療法と同じく、近赤外線免疫療法も承認前のがん治療法です。現在のところは国内においても臨床試験が積極的に実施されていますが、膵臓がんの患者さんは対象となっておりません。したがって、残念ながら膵臓がんの患者さんは近赤外線免疫療法を受けることができないのが実情です。

膵臓がんの光免疫療法に関する研究について

2020年6月25日現在、膵臓がんの光免疫療法に関する大きな研究成果は発表されておりません。

しかし、現在臨床試験中の薬剤を使用して適応となるがんの種類は拡大していく予定であり、具体的には肺がん、大腸がん、乳がん、そしてここで挙げている膵臓がんも臨床試験に向けた検討が始まっているとのことです。

また、東京都健康長寿医療センターが中心となった共同研究において、細胞表面の糖脂質の一種「ガングリオシドGM2」が膵臓がんの増殖に関与していることが発見されました。近赤外線免疫療法は細胞表面の抗原を利用するため、このガングリオシドGM2が役立つのではないかと期待されています。

光免疫療法が受けられる病院について

近赤外線免疫療法は早期の承認・実用化を目指して国内でも臨床試験が行われているところです。しかしながら対象となっているのは一部のがんのみで、膵臓がんはその対象に入っておりません。繰り返しになりますが、膵臓がんの患者さんは現在のところ近赤外線免疫療法を受けることができないのです。

一方で、光免疫療法は承認前の現在でも治療を受けることができる医療機関が国内にあります。次の特集ページをご覧ください。

そもそも膵臓がんとは

膵臓に発生する悪性腫瘍が膵臓がんです。

膵臓は消化液を産生するほか、血糖値をコントロールするホルモンを分泌するという重要な役割を持っています。腹部の臓器の中でも胃の裏側と背骨の間という奥側に位置し、他の臓器や血管に囲まれているため、膵臓がんが発生しても発見が遅れがちです。これも難治性のがんだといわれている理由の1つです。

炎症や糖尿病、生活習慣などが膵臓がんの原因とされていますが、特に膵臓の炎症を繰り返すことが細胞をがん化させるといわれています。膵炎を患っている場合などは十分に注意しなければなりません。

膵臓がんの種類

膵臓がんは多くの場合は産生された消化液を運ぶ膵管に発生し、一般的に膵臓がんといえばこの膵管がんのことを指します。

このほか、血糖値をコントロールするホルモンを分泌する細胞の集合体「ランゲルハンス島」に発生する神経内分泌腫瘍というがんもあります。しかし、発症率は膵臓がん全体の1~2%と低い確率です。

膵臓がんの症状

膵臓がんは早期発見が難しいとされていますが、初期のうちは自覚症状がほとんどないということがその理由です。

進行してくると食欲が低下してきたり、腹痛やお腹が張った感じなどが出てきたりしますが、このような症状は他の病気でも頻繁にみられます、そのため、膵臓がんになっていると思いもしないままにさらに進行してしまうことも決して珍しくありません。

膵臓がんのステージ(病期)分類

他の臓器のがんと同様に、膵臓がんも進行度をステージ(病期)として分類します。

膵臓がんのステージはがんのサイズや周囲への広がり方、リンパ節や他の臓器への転移の有無などによって判断され、0期からⅣb期の6段階に分けます。膵臓がんは発見されにくいがんで、実際に転移がみられるステージⅣ以降で発見される人が多くを占めています。

膵臓がんの治療方法

まず、がんを切除できると判断されれば手術療法が第一選択肢となります。がんが主要な血管を巻き込んでいたり転移があったりすると手術は困難です。

他の臓器に転移がある場合や、再発した膵臓がんの場合には化学療法(抗がん剤)を行ないます。ただし、広く知られているとおり抗がん剤は正常な細胞にもダメージを与え、少なからず副作用を伴います。副作用が強い場合は化学療法を続けることが難しくなります。

放射線療法も膵臓がんに対して実施されますが、治療効果を高めることを狙って化学療法と併用されることも多くあります。

基本的にはステージや全身状態を考慮したうえで治療法が検討されますが、複数の治療法を組み合わせて行なう集学的治療を実施することが一般的なようです。

膵臓がんの転移・再発

わかりやすくいうと、周囲のリンパ節や他の臓器にがんが広がっていくのが転移、治療によって消失したように見えたがんが再び大きくなるのが再発です。

膵臓は消化器や主要な血管、リンパ節に囲まれるように位置しているため、膵臓がんになると転移や再発が起こりやすくなります。とくに肝臓や腹膜、肺、リンパ節、骨などへの転移が多いとされます。

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