胆道がん

胆道がん患者は光免疫療法を受けられるのか?

胆道がん(胆管がん)の患者さんが国内で光免疫療法を受けるためにはどうすればいいのでしょうか。治療の種類ごとに見ていきましょう。

光免疫療法(薬品名:リポソーム)を受けるには

光免疫療法が承認前のがん治療法ですが、日本国内には承認に先駆けてすでに光免疫療法を実施している医療機関があります。胆道がんへの効果も含め、実施している医療機関へ相談してみることをおすすめします。

近赤外線免疫療法(薬品:IR700)を受けるには

光免疫療法と同様に、近赤外線免疫療法も承認前のがん治療法です。日本国内では臨床試験の最中ですが、現在のところ胆道がんの患者さんは対象になっておりません。したがって、胆道がんの患者さんは近赤外線免疫療法を受ける手段はないのが実際のところです。

胆管がんに対する近赤外線免疫療法は危険?

現在、臨床試験が実施されている近赤外線免疫療法は、EGFR(上皮成長因子受容体)を標的にする抗体薬セツキシマブを用いています。

胆道がんの1つである胆管がんでも高確率でEGFRが出現しているため、有効性が期待できます。

しかし、胆管がんに光を照射すると胆汁が腹腔内に流出して腹膜炎を起こす可能性があり、生命に危険を及ぼすかもしれないという見方もあります。そのため、胆道がんに対して近赤外線免疫療法を実施するにはまだ高いハードルがあると考えられます。

胆道がんの光免疫療法に関する研究について

2020年5月23日現在、胆道がんの光免疫療法に関する大きな研究成果は発表されておりません。

光免疫療法が受けられる病院について

近赤外線免疫療法は日本国内で臨床試験が積極的に行われていますが、対象となっているのは一部のがんのみです。胆道がんの患者さんは対象となっておらず、残念ながら現時点で近赤外線免疫療法を受ける手段はありません。

一方で、光免疫療法は承認前の現在でも治療を受けることができる病院が日本国内にあります(2021年3月現在)。

そもそも胆道がんとは

肝臓でつくられた胆汁を消化管に運ぶ通り道に発生するがんを総称して胆道がんといいます。細かく分けると胆汁が通る管に発生する胆管がん、胆汁を溜めておく袋に発生する胆のうがん、十二指腸につながる部分に発生する乳頭部がんの3つです。

胆道がんは高齢者に多く、年齢とともに発症率も致死率も上昇します。消化管につながっていることや、周辺に重要な臓器や太い血管・リンパ節が密集しているのでがんが広範囲に及びやすいことが、胆道がんが難治性のがんだといわれる理由です。

胆道がんの症状

初期の胆道がんはほとんど自覚症状が出ないので、早期発見が難しいとされています。人間ドックなどの健康診断で偶然発見されることもありますが、進行してから発見されることのほうが多いと考えられます。胆道がんが進行すると黄疸や腹痛、吐き気や嘔吐、体重減少などの症状が出てきます。

黄疸はがんが大きくなって胆道を塞ぎ、胆汁が血液中に流出することで発生します。悪化すると白色便や黄疸尿(濃い茶色の尿)、皮膚の痒みなどがみられます。胆道がんで黄疸が出てくるということは、すでにがんが進行している可能性が高いと考えていいでしょう。

胆道がんのステージ(病期)分類

胆道がんも他のがんと同じく、腫瘍の広がり方や転移の有無などによってステージ(病期)に分類されます。ステージは大きくⅠからⅣまでの4段階とされ、大まかに初期であればステージⅠ、胆道から離れた臓器やリンパ節に転移している場合はステージⅣとなります。

ステージは治療方針や予後の見通しを立てる上で非常に重要な指標です。胆道がんの場合、完全に治す方法は手術しかありません。したがって、手術が可能かどうかを判断するうえでステージ分類が大きなポイントになるでしょう。

胆道がんの治療方法

胆道がんに対しては手術療法、化学療法(抗がん剤)、放射線療法といった標準治療が実施されますが、まずは手術によってがんを取り除くことが基本とされます。胆道は重要な臓器に取り囲まれているので、がんと一緒に肝臓や膵臓、十二指腸を切除しなければならない場合もあります。

腹膜にがんが広がっていたり遠隔転移があったりすると手術は不可能です。その場合は化学療法や放射線療法を行なうことになりますが、手術ほどの治療効果は望めないとされます。

また、黄疸の症状がひどい場合は肝不全を防ぐために胆汁を取り除く胆道ドレナージを行なったり、胆管内に管状の器具を設置して胆汁の流れを回復させる胆道ステントを行なったりします。

胆道がんの転移・再発

がんが周囲のリンパ節や他の臓器に広がることを転移、治療によって目に見えなくなったがんが再び出現することを再発といいます。

胆道は粘膜の壁が薄いことや、周辺臓器との位置関係上からも他のがんよりも転移しやすいと考えられます。また、手術が可能な場合でも5年生存率は10~30%というデータもあり、手術を行なっても多くの人が短期間のうちに再発するということを示しています。

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