横浜市立大学附属病院では、イルミノックス治療(光免疫治療)を神奈川県内では初めて開始することを発表しました。この記事では、イルミノックス治療とはどのような治療方法なのかという点にも触れながら、このニュースについて紹介していきます。
参照元:横浜市立大学/頭頸部がんに対する新たな治療法を県内で初めて実施 イルミノックス治療(光免疫治療)を開始
2021年5月、横浜市立大学附属病院では、高難度新規医療技術として頭頸部がんを対象とするイルミノックス治療(光免疫治療)の実施を承認しました。イルミノックス治療については、使用する医薬品や医療機器について実施施設の承認条件が定められているため、対象施設が限られています。
地域がん診療拠点病院(高度型)の指定を受けている同院は、神奈川県内では初めてイルミノックス治療を実施できる医療機関となります。
このイルミノックス治療とは、楽天メディカルジャパンが製造販売している点滴薬「アキャルックス」と、医療機器レーザー装置である「BioBladeレーザシステム」を利用した光免疫療法です。アキャルックスを投与することにより薬剤が腫瘍の表面に集積し、その部分にレーザー光を照射することで腫瘍細胞のみを死滅させます。
この治療方法が対象となるのは、切除ができない局所進行・局所再発の頭頸部がんとなっています。横浜市立附属病院では、患者の状態を正確に把握し、希望を確認した上で適した治療方法を提案します。また、この治療の保険適用となる症例は限られていることから、条件を満たさない場合には治療を受けられません。このことから、まずは主治医への相談を行い、治療の可能性がある場合には主治医よりセカンドオピニオン外来への紹介を受ける流れとなります。
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