※この記事は以下のページを参考に作成しています。
参照元:PRTIMES「東京大学による記者発表について~革新的な抗体ミメティックス薬物複合体の開発に成功~」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000093051.html
進行がんを対象とした創薬プラットフォーム技術の研究開発を行っている東京・杉並区のサヴィッド・セラピューティックス株式会社は、2022年1月21日、東京大学先端科学技術研究センターに開発を委託していた革新的な抗体ミメティックス薬物複合体――コードードネームSTI-001の開発に成功したのとの発表を行いました。
どのような新技術なのか、詳しく説明します。
英語の“Antibody Mimetic Drug Conjugate”の頭文字をとったもので、現在、分子標的に対する制がん剤として用いられているADC(抗体薬物複合体)をさらに発展させたものになります。多数の分子標的に、さまざまな薬剤での治療が可能になるというのが、これまでになかった特色とのこと。特定の治療法や併用療法の開発をシンプルかつ合理的に行うことができるとアピールされています。
複数のペイロードを複数のがん標的に送達できる独自のプラットフォーム技術であり、複数のペイロードを用いた特定の治療法や併用療法の開発をシンプルかつ合理的に行うことができると訴求。従来のやり方では効果の出にくかった進行性および転移性がんの治療に関して、課題となっていた点を克服し、困っている患者さんを救う可能性が開けたと大きくアピールされています。
転移性乳がん、食道がん、胃がん、乳房外パジェット病、転移性乳がん、切除ができない頭頸部がん、非小細胞肺がん、膵臓がん、トリプルネガティブ乳がんなどの治療に期待が持てるとされています。
このような新薬や新技術は、新たな期待が大きく持てる反面、安全性や副作用も気になるとことです。開発を担った東京大学先端科学技術研究センターによれば、光活性化物質で局所治療(local-AMDC)の動物実験を行ったところ、治療後20日以内に大きな移植ヒト腫瘍を消失させ、他臓器に副作用も見られなかったと発表されています。
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