楽天メディカル、RM-1995による光免疫療法試験をFDAが受理

※この記事は以下のページを参考に作成しています。
参照元:がんプラス「RM-1995によるイルノミックス治療(光免疫療法)の臨床試験を実施するための申請資料をFDAが受理」https://cancer.qlife.jp/news/article17450.html

楽天メディカルが申請したRM-1995による光免疫療法試験を、米国FDAが受理

通販大手の楽天グループに属するバイオベンチャーとして医薬品や医療機器開発を手掛ける楽天メディカルは、2021年12月16日、同社開発の新薬候補化合物RM-1995によるイルノミックス治療(光免疫療法)の臨床試験を実施するための申請資料が米国食品医薬品局(FDA)に受理されたと発表しました。

その概要や今後の取り組みなどについて解説しています。

RM-1995とは?

楽天メディカルによって創製された新薬候補化合物になります。抗CD25抗体と光感受性物質であるIRDye® 700DX(IR700)を結合させた薬剤であり、がん細胞の増殖を助ける働きを持つ制御性T細胞(Treg)に特異的に結合するという性質があるとのこと。

この仕組みを光免疫療法と組み合わせることで、標準治療後の進行または再発の皮膚扁平上皮がんおよび頭頸部扁平上皮がんを対象とした臨床試験を実施するための申請資料が、米国食品医薬品局(FDA)に受理されたのです。

RM-1995の光免疫療法への応用について

楽天メディカルは元々がん克服を目的としたバイオベンチャーであり、その技術基盤となっているのが、薬剤と光を組み合わせた光免疫療法の一種であるイルミノックスプラットフォームになります。薬剤と光を組み合わせた、がんをはじめとした様々な疾患に対する新しい治療法を開発するための技術基盤に他ならないと説明されています。

そんなイルミノックスプラットフォームと組み合わせることで、標準治療後の進行または再発の皮膚扁平上皮がんおよび頭頸部扁平上皮がんの治療効果が期待されているのが、新薬候補化合物であるRM-1995とのこと。

前述しました通り、RM-1995にはがん細胞の増殖を助ける働きを持つ制御性T細胞(Treg)に特異的に結合するという性質があります。それゆえ、RM-1995を目印にレーザ光照射を行うことで、
Tregを除去することができ、ひいては抗腫瘍効果が期待できるとされています。

元々、イルミノックスプラットフォームは特定の細胞に特定の光を照射することで光感受性物質が活性化し、生化学・物理学的プロセスにより、特定の細胞を壊死、あるいは排除するという特性があるので、RM-1995の組み合わせによって、さらなるがん治療の可能性が広がることに、期待が高まります。

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