まだまだ国内で光免疫療法を受けられるクリニックは限られている中、実際に治療を受けている方の声は伝わっていない状況です。
今回は光免疫療法による乳がん治療を行っている加奈子さん(仮名)にお話しを伺うことができました。治療への想いを感じていただければ幸いです。
基本的ながん三大療法を受けていました。手術や放射線治療などですね。ただ、体への影響を考慮して、抗がん剤治療じゃなくて、ホルモン治療を選んでいます。
しばらくはそれで問題ありませんでしたが、ホルモン治療を1年2ヶ月したときに再発がわかりました。すでにステージ4ということで、これは大変なことになったと思いました。
今までの治療では足りないと、インターネットで色んなことを調べた結果、たどり着いたのが免疫治療です。九州で免疫療法をうけられる病院は限られていて、最初は熊本にある病院へ行きました。そこの先生に話を聞いて、やっぱり免疫療法を受けたいと思いました。
はい。そのクリニックも素敵だったのですが、免疫療法は回数を重ねないといけなくて、でも熊本に毎回行くのはちょっと難しくて。
先生に相談したところ、福岡にあるA先生の病院を教えてくださったんです。すごくいい先生だし看護婦さんもいいので、そこいいですよっていわれて紹介していただきました。
ご自身が私と同じ乳がんを経験されているA先生とお話をしているうちに、治療に対して前向きに考えるようになりました。
免疫治療ならば今までとは別の道があるのではないかという希望が感じられて、A先生の免疫療法をしていこうかなって思っていたんです。
それにA先生は、本当に色々教えてくださるんです。日常生活でのいろんなシーンとか、食べ物だったりサプリだったりとか。治療だけでなく、総合的にいいことを教えてくれるクリニックだと思います。
がん治療のニュースや情報はいつも注目していて、小林先生がアメリカで発表された近赤外線疫療法のことを知りました。その内容を知ったとき、A先生が説明してくださった治療法の中に似ているものがあると思いました。
そこでもう一度お話をうかがってみたところ、性質としては同様の光免疫療法をご紹介していただけたのです。まだまだ受けられるのは先の話だと思っていたので、すごくうれしかったですし、すぐに先生にお願いしました。
治療をお願いしますと先生に伝えた後に、家族に相談しました。安い治療ではないですので反応は少し心配していましたが、快く賛成してくれました。
抗がん剤治療が辛いこと、ステージが進めば進むほど、行える治療が少なくなっていくこと、よくわかっていてくれたのだと思います。
何もできない、何もしないよりも、少しでも何かできたらとそのように考えてくれているようです。
今回が2回の施術です。まだ明確な体への効果はありませんが、普段登れないと諦めていた階段に対しても、「登ってみよう!」とチャレンジする精神がわいてくるようになりました。
抗がん剤は辛くて、やめたいって思うんですけど、光免疫療法ではその感覚があまりありません。今後も抗がん剤治療などと並行しておこなっていきたいです。
がん治療をやめないことは、希望がつながることだと思います。
がんには様々な治療法があって、そのひとつが光免疫治療。どの治療法を選ぶかはその人の体の状態や資金力次第ですが、できることを試してくことで、希望につながっていくんじゃないかなって思うんです。
気の持ちようってやっぱり重要で、元気になって帰れる。次の治療も頑張ろうって思える。希望をつなげていく治療にであえることを願っています。
はい、生きる希望の1つだと感じています。
ちょっと階段が登りやすいと感じるだけで、本当に前向きになれる。やっぱりこれからのことを考えていると落ち込むこともあるんですけど、ここに来て治療すると元気になれる。
信頼できる先生と話していると希望が持てて良いですね。ここに通うのはそういう意味もあって来ているのもあって。
どうしたってマイナスな気持ちになることもありますが、家族や先生やスタッフの方皆さんと一緒に歩んでいけるように、私自身も前を向いていきたいです。
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